空白の焦り、それか気楽な無党派層たち——「即興的最前線」に寄せて
気楽な無党派層たち とても熱心な二元論や二項対立を示されてまごついたという経験はないだろうか。少なくともわたしは非常にまごついたことがある。思考の覇気がない現在にあって、二項のいずれかに振り分ける手はわれらがコンパス…
気楽な無党派層たち とても熱心な二元論や二項対立を示されてまごついたという経験はないだろうか。少なくともわたしは非常にまごついたことがある。思考の覇気がない現在にあって、二項のいずれかに振り分ける手はわれらがコンパス…
片山慎三の初の長編劇映画となる、『岬の兄妹』が3月1日(金)より全国で公開が開始された。これまでBSスカパーで放送された「アカギ」第7話(2015)や、ショートムービーアニメーション『ニンゲン、シッカク』(2017)とい…
「食べる」ことの美的感覚 「食べる」ことについて考えれば考えるほど、深い沼の中にはまっていくような気がする。 「食べる」という営みが一種の関数であるとするならば、それは生理、嗜好、環境、その他あらゆる変数によって…
聞き手・構成/大西常雨 Yaporigami aka Yu Miyashitaは、既存のテクノのフォーマットに固執することなく、リズム構造6/4の発見と過去の「聖典」へのオマージュで新しいIDMの始まりへと聴き手を誘う。…
はじめに:「絵として見ると下手」な梅沢の絵画 梅沢和木の絵は下手だ。これは、小畑多丘と梅沢和木の二人展『梅沢和木 × TAKU OBATA 超えてゆく風景』展1(以下、『越えていく風景』展)の関連トークイベント「ハイパ…
「闇にみちた暗い大地は、たえず光りの大地に、 太陽が受胎させてくれる愛の大地になりたいと願う。」 ジュール・ミシュレ『山』 山にまつわる映画は別段珍しいものではない。とりわけ二〇年代後半から三〇年代…
いつも批評誌『ヱクリヲ』をご愛読頂き誠に有難うございます。 この度、ヱクリヲでは編集者、ライターおよびデザイナーを募集する運びとなりました。 ヱクリヲで雑誌編集に挑戦したい方、 エディトリアルデザイナーを目指したい方、 …
G Douglas Barrett, After Sound: Toward a Critical Music(Bloomsbury, 2016年) 「絶対音楽」は、言葉から解放された「響きそのもの」を称揚…
2019年1月29日(火)19時30分より、三鷹「SCOOL」にて『ヱクリヲvol.9』「写真のメタモルフォーゼ」特集号と、『パンのパン03 たくさんの写真についての論特集号』合同刊行イベントを行います。 日本の写真批評…
Salomé Voegelin, The Political Possibility of Sound: Fragments of Listening, Bloomsbury, 2018 2000年代後半…