『デスティーノ』というマット上の物語
3月12日、青森の地で革命への狼煙が上がった。 後藤洋央紀は「New Japan Cup 2016」の優勝して、IWGPヘビー級王者へ挑戦する権利を狙っていた。IWGPヘビー級王者に何度も挑戦しながらも、未だにそのベ…
3月12日、青森の地で革命への狼煙が上がった。 後藤洋央紀は「New Japan Cup 2016」の優勝して、IWGPヘビー級王者へ挑戦する権利を狙っていた。IWGPヘビー級王者に何度も挑戦しながらも、未だにそのベ…
「次はインターネットですよ」 範宙遊泳の山本卓卓はそのようにインタビューで応えている。山本は今までもプロジェクターを使って存在しないものを描き出していた。その彼がインターネットを題材にどのようなものを描くのだろう。妄想を…
そこは良家に住む令嬢の部屋だった。その部屋で一番目を引くのは、中央の客席側に置かれたテーブルの上に、チェス盤が据えられていることだろう。その部屋の住人クラウディア(川田智美)は物憂げだ。彼女は探偵。人の心が見えすぎる。…
ああ、これは何という風景なのだろう。白装束の役者たちが駆け回っている。あるものは扉を演じ、あるものは喰われる女を表現し、あるものは地獄の亡者、鬼を演じている。その中を一般の観客が通り抜けていく。それを外側から眺めている。…
あっはっはっ、なんだこれは 篠崎大悟が舞台上に現れた。その瞬間に男性客から爆笑が起こる。私も同様に笑ってしまう。あまりの衝撃にただただ笑うしかないのだ。 演劇ジャーナリストの徳永京子が責任者のProduce la…
なかないで、毒きのこちゃんは劇団である。だけど劇場に留まらない劇団である。風みどり、王子スタジオ、高円寺の古着屋、阿佐ヶ谷の路上、twitter。今までに私がなかないで、毒きのこちゃんの公演を観たことのある場所である。…
「こんな風になるなんて!」 タイのカンパニー『Democrazy Theatre』と範宙遊泳のコラボレーションで出来上がった『幼女X』はなんとダンスピースだったのだ。舞台上には2人のタイ人の男がいる。彼らに役は与えられて…
どこがパンクなのだろう。白井智之著の「人間の顔は食べづらい」を読んですぐ、ふとそんなことを考えてしまう。 20XX年12月31日の日本、謎のウイルスによって動物の肉は食べなくなった。動物の肉の代わりにクローン人間を食…