エクリヲ vol.14 特集:Re: 再考 特集巻頭言
現代は「Re」の時代である、と嘯きたい。少なくともそう感じざるを得ない状況が続いている。 資本主義が支配する現代において、文化はその求めに従い、何度もリメイク(remake)、リバイバル(revival)、リブート(…
現代は「Re」の時代である、と嘯きたい。少なくともそう感じざるを得ない状況が続いている。 資本主義が支配する現代において、文化はその求めに従い、何度もリメイク(remake)、リバイバル(revival)、リブート(…
ラテン・アメリカとは、語義上は「アメリカ合衆国とメキシコの国境を流れるグランデ(ブラボー)川の南にひろがる、中部アメリカ、南アメリカの、ラテン系のことばが話される諸国」を指している(註1)。あるいは、西インド諸島の国々…
※本記事は『エクリヲ vol.14」に掲載されたものです。 Reverse 今の時代における「詩 verse」について考えたい。そのためには、まず詩の不在という現状に対する考察を経由しなければならない。 一見、世の中…
マルグリット・デュラス作品は、いうまでもなく、三人称語りの手法で知られる作家だ。自己と他者の臨界を曖昧にし、物語表現の多様性を提示する。ここ最近の7度は、限定された舞台空間の中で、デュラス作品との対峙を通して、その音響…
食べる女 おそらく町田駅だ。変な女が歩いている。建物の外壁にはマルイ百貨店のロゴがあしらわれている。ペデストリアンデッキは小田急とJRの駅舎をL字につなぐところだろう。カメラがズームする先で、人の波から一人の女は浮き上…
※本記事は『エクリヲ vol.13」に掲載されたものです。 第一回/『三体』における閉域と文脈主義第二回/未来は否定から生まれる――『三体2:暗黒森林』について 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第三回宇宙から遠く…
※本記事は『エクリヲ vol.12」に掲載されたものです。 第一回/『三体』における閉域と文脈主義 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第二回未来は否定から生まれる――『三体2:暗黒森林』について[1] 劉慈欣『三…
※本記事は『エクリヲ vol.11」に掲載されたものです。 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第一回『三体』における閉域(ヴァーチャル・リアリティ)と文脈(コンテクスト)主義[1] 序 〈三体〉シリーズ[2]はい…
※本記事は『エクリヲ vol.4』「ニッポンの批評――現代日本の外に出る/外から見るためのX冊」から抜粋掲載したものです 選書 伊藤計劃『メタルギアソリッド:ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』 乗松亨平『ロシアあるいは対立…
※本対談記事は『エクリヲ vol.13』「ポストクリティークⅡ――来たるべき批評のために」から抜粋掲載したものです ――前号の『エクリヲ vol.12』でポストクリティークについての特集を組みました。現代において批判/批…