ありふれた野蛮と「けもの」の女――『ナミビアの砂漠』評
食べる女 おそらく町田駅だ。変な女が歩いている。建物の外壁にはマルイ百貨店のロゴがあしらわれている。ペデストリアンデッキは小田急とJRの駅舎をL字につなぐところだろう。カメラがズームする先で、人の波から一人の女は浮き上…
食べる女 おそらく町田駅だ。変な女が歩いている。建物の外壁にはマルイ百貨店のロゴがあしらわれている。ペデストリアンデッキは小田急とJRの駅舎をL字につなぐところだろう。カメラがズームする先で、人の波から一人の女は浮き上…
※本記事は『エクリヲ vol.13」に掲載されたものです。 第一回/『三体』における閉域と文脈主義第二回/未来は否定から生まれる――『三体2:暗黒森林』について 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第三回宇宙から遠く…
※本記事は『エクリヲ vol.12」に掲載されたものです。 第一回/『三体』における閉域と文脈主義 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第二回未来は否定から生まれる――『三体2:暗黒森林』について[1] 劉慈欣『三…
※本記事は『エクリヲ vol.11」に掲載されたものです。 連載・『三体』から見る現代中国の想像力 第一回『三体』における閉域(ヴァーチャル・リアリティ)と文脈(コンテクスト)主義[1] 序 〈三体〉シリーズ[2]はい…
※本記事は『エクリヲ vol.4』「ニッポンの批評――現代日本の外に出る/外から見るためのX冊」から抜粋掲載したものです 選書 伊藤計劃『メタルギアソリッド:ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』 乗松亨平『ロシアあるいは対立…
※本対談記事は『エクリヲ vol.13』「ポストクリティークⅡ――来たるべき批評のために」から抜粋掲載したものです ――前号の『エクリヲ vol.12』でポストクリティークについての特集を組みました。現代において批判/批…
「誰よりも悲惨な目に遭ってる。そんな必要ないだろ」(1) レイというサモア人の青年が、病室のベッドに横たわる友人に語りかける。『mid90s ミッドナインティーズ』(ジョナ・ヒル監督、2018年。以下『mid90s』)…
見かけを疑い、隠された真実を暴き出すこと。「中立」や「自然」や「普通」などなく、実際には特定のイデオロギーや世界観に基づいたものであると気づくこと。ばらばらに存在しているかに見える事象を、その背後にある体系や構造の次元…
『エクリヲ vol.11』「ミュージック×ヴィデオ」特集に掲載された「MVエフェクティズム」では、ミュージックビデオで用いられる38つの技法をピックアップし、関連する作品を取り上げ解説している。MVは他の映像表現よりも、…
My name is Charles Bronson, And All My Life I’ve wanted To Be Famous… 観客を見つめ返すようにカメラと正対する、〝ブロンソン〟(トム・ハーデ…