細分化されることで拓かれる情報の海 – 範宙遊泳『われらの血がしょうたい』クロスレビュー –
「次はインターネットですよ」 範宙遊泳の山本卓卓はそのようにインタビューで応えている。山本は今までもプロジェクターを使って存在しないものを描き出していた。その彼がインターネットを題材にどのようなものを描くのだろう。妄想を…
「次はインターネットですよ」 範宙遊泳の山本卓卓はそのようにインタビューで応えている。山本は今までもプロジェクターを使って存在しないものを描き出していた。その彼がインターネットを題材にどのようなものを描くのだろう。妄想を…
範宙遊泳の新作『われらの血がしょうたい』は桜木町駅近くにある横浜にぎわい座の地下2階にある、のげシャーレという小ホールで上演された。地下2階へは2機のエレベーターでのみ移動でき、階段では移動できない。1階から下へは地下…
ある作品が「面白かった/面白くなかった」と言われる時、そこにはおそらく、いくばくかの割合でその作品が「わかった/わからなかった」ということが含意されている。では、「わかった/わからなかった」とは、何をもって言われるのか。…
「こんな風になるなんて!」 タイのカンパニー『Democrazy Theatre』と範宙遊泳のコラボレーションで出来上がった『幼女X』はなんとダンスピースだったのだ。舞台上には2人のタイ人の男がいる。彼らに役は与えられて…