『ナミビアの砂漠』山中瑶子インタビュー
『あみこ』(2017年)の衝撃から7年、山中瑶子が帰ってきた。カンヌ国際映画国際批評家連盟賞を女性監督として史上最年少で受賞した彼女の新作『ナミビアの砂漠』が9月6日に公開された。映画を見れば、単に海外で評価されたニッチ…
『あみこ』(2017年)の衝撃から7年、山中瑶子が帰ってきた。カンヌ国際映画国際批評家連盟賞を女性監督として史上最年少で受賞した彼女の新作『ナミビアの砂漠』が9月6日に公開された。映画を見れば、単に海外で評価されたニッチ…
食べる女 おそらく町田駅だ。変な女が歩いている。建物の外壁にはマルイ百貨店のロゴがあしらわれている。ペデストリアンデッキは小田急とJRの駅舎をL字につなぐところだろう。カメラがズームする先で、人の波から一人の女は浮き上…
「助けを叫ぶとやってくる。叫ばれた悪魔はチェンソーで殺され、助けを求めた悪魔もバラバラに殺される。そんなだから多くの悪魔に目をつけられて殺されるけど、何度も何度もエンジンを吹かして起き上がる」 藤本タツキ『チェンソーマン…
I wanna be famous, A star of the screen, But you can do something in between(私は有名になって、映画スターになりたい。それで、あなたには他にでき…
「誰よりも悲惨な目に遭ってる。そんな必要ないだろ」(1) レイというサモア人の青年が、病室のベッドに横たわる友人に語りかける。『mid90s ミッドナインティーズ』(ジョナ・ヒル監督、2018年。以下『mid90s』)…
※本記事には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の結末に関する記述が含まれています。ネタバレを避けたい方は閲覧をお控えください。 0. 「スター・ウォーズ」とは何だったのか 2019年12月20日、日米同時公…
1、 パヴェウ・パブリコウスキの新作『COLD WAR あの歌、2つの心(以下、『コールド・ウォー』)』の「首」にまつわるある奇妙なショットを忘れることができない。本作は終戦直後から60年代にかけてポーランドとパリ、鉄…
0. 導入 この連載は「『新』時代の映像作家たち」と銘打たれているが、果たして私たちは「新しさ」についてどのくらいのことを知っているだろう。ある芸術作品がそれまでの作品にないなにかを持っているのだとしたら、その「新し…
「意味ないって言ったら、この世の中何もかも意味ないでしょ。全部どうでもいいよ。(…)普通の奴らは今こんなことに気づかないで、高校生活を送るでしょ。それで大人になって、ああ、あの頃はよかったって語られるのが今だよ。でも、今…
0、導入 今回取り上げる「深田晃司」で、連載「新時代の映像作家たち」が取り扱う作家は4人目になる。必ずしも明確な規定があるわけではないが、ここまで主に1980年以降生まれの日本の映像作家を取り扱ってきた。今回は少し趣旨…