「即興音楽」の諸相――ジャンル、イデオロギー、美学、方法論、情況論、原理論に向けて:『ヱクリヲ vol.7』「音楽批評のオルタナティヴ」

「即興音楽」あるいは「インプロヴァイズド・ミュージック」と人が口にするとき、果たしてそれは具体的に何を指し示してそのように呼んでいると言えるのか。曖昧なまま言葉だけが先行して流通し、決して合意や相互理解に至ることのない自…

Interview:横山博「アメリカ実験音楽を「古楽化」し、刷新する。鍵盤奏者、横山博のヒストリカルアプローチ」

 古楽をバックグラウンドに持ちながら、アメリカ実験音楽のピアノ演奏の刷新に挑戦し、聴衆に大きなインパクトを与えた横山博。70分以上の大曲にしてモートン・フェルドマン後期の傑作《バニータ・マーカスのために》の実演と、ジョン…

Caroline Shaw “Orange” Liner Notes

 2013年にヴォーカル・アンサンブルRoomful of Teeth作品でピューリッツァー賞を最年少で受賞。グラミー賞も受賞し、カニエ・ウェスト作品にも参加するなど、作曲家/歌手/ヴァイオリニストとして八面六臂の活躍を…

Interview:ウィリアム・ブリテル「ニュー・アムステルダムの中心人物が語る、新作『Spiritual America』とジャンル流動性(Genre FLuidity)」

聞き手・構成・翻訳/大西常雨 2019年6月10日 Skypeにて 創造的な音楽の中心として、知る人ぞ知る存在のニューアムステルダム・レコード。今年になって名門の老舗レーベル、ノンサッチと3作品を共同リリースすることが発…