小田香インタビュー(『セノーテ』):連載「新時代の映像作家たち」
隕石衝突が生み出した泉「セノーテ」は、太古から現地の人々にとって貴重な水源として親しまれてきた。小田香による新作『セノーテ』(2019)は、彼女の名を世界に知らしめることになった『鉱 ARAGANE』(2015)と同様…
隕石衝突が生み出した泉「セノーテ」は、太古から現地の人々にとって貴重な水源として親しまれてきた。小田香による新作『セノーテ』(2019)は、彼女の名を世界に知らしめることになった『鉱 ARAGANE』(2015)と同様…
A24のいくつかの作品には、明らかにジャンル映画の記憶を借りつつ、しかしそれでいてその範疇に収まらないものがある。ゾンビや怪物の襲来を思わせつつ、しかしそれはつねに予感に留まり続け、観客が思いもしない終着点にいたる。ある…
「誰よりも悲惨な目に遭ってる。そんな必要ないだろ」(1) レイというサモア人の青年が、病室のベッドに横たわる友人に語りかける。『mid90s ミッドナインティーズ』(ジョナ・ヒル監督、2018年。以下『mid90s』)…
はじめに ひとびとは、キャラクタに憧れ、引退するアイドルに涙し、配信者の言葉に反感を覚える。ひとびとはこれらの対象といかに関わっているのか、その関わりはどのように作り上げられているのか。これらの問いは、この関わりの一般性…
いま、私たちは誰も「写真とは何か」を口にすることができない。日々500億枚以上もアップロードされるSNS写真、プラットフォームに表示されるサイネージ広告やゲーム内写真専門のプロフォトグラファーの出現――。現在においては…
「アクトグラフィ」は俳優の出演歴を示す造語(actor+biography)だが、その言葉どおり、このコーナーではドライバーのもっとも短い映画出演から主演作、そして近日公開予定の作品まで全ての情報と、彼が演じた人物の詳細…
「インゲームフォトグラフィー(In-game Photography)」は、ヴィデオゲームの中で写真を撮影することだ。この用語で指し示される領域には、少しずつ異なるいくつかの事象が含まれている。ゼバスティアン・メーリング…
インディーゲームの中でもポピュラーな作品を紹介する商業的記事は多い。しかし作品の性質自体に寄り添い、かつ多くの作品に触れることができるインディーゲーム・リストはいまだ用意されていないのではないか。そんな問題意識から、我…
■本書の背景 ある監督のフィルモグラフィーを映画音楽/音響に絞って論じたものとしては、幻想文学研究者にしてクラシック音楽研究者であるジャック・サリヴァンの得難い『ヒッチコックの音楽』(イェール大学出版、2006)が既に…
国際的に活躍する映像作家・芸術家で、音楽家とのコラボレーション経験も豊富な牧野貴。同じく国際的なネットワークを持つ映画音楽の作り手であり、近年自身も映画も手掛けた渡邊琢磨。共演歴がある二人の語る映像音響の現在地とは? …