グリフィスからアベンジャーズへ――映画における“特権的な瞬間”についての記述
映画の誕生は、写真すら満足に普及していない19世紀末の世界において革新的な出来事だった。観客は迫りくる列車に恐れ慄き、後景に配された木々が風に揺れる様に釘付けとなった。克明に外界を記録する写真にもない「運動」そのものの…
映画の誕生は、写真すら満足に普及していない19世紀末の世界において革新的な出来事だった。観客は迫りくる列車に恐れ慄き、後景に配された木々が風に揺れる様に釘付けとなった。克明に外界を記録する写真にもない「運動」そのものの…
本稿は、いまだ大手批評誌では姿を見ない、インディーズゲームの批評を執り行う。しかし、やはり多くの人にとって、ゲームは批評に至らな…
0. 私の好きな哲学と、私の好きな芸術は、今はあまり生産的な合流を見せてくれていない。けれど、いつかはそうなってほしい。いや、自分の力できっとそうしてみせる。そうした気概からこの小文を書いた。主要な登場人物は3人に絞った…
3月12日、青森の地で革命への狼煙が上がった。 後藤洋央紀は「New Japan Cup 2016」の優勝して、IWGPヘビー級王者へ挑戦する権利を狙っていた。IWGPヘビー級王者に何度も挑戦しながらも、未だにそのベ…
あなたの見るべきアニメーションがある。エバート・デゥ・ベイヤーの『ルーシー』だ。しかし、あなたはその作品を容易には見られない。VimeoにもYoutubeにも、彼の個人サイトにも動画はない。 私はあなたに『ルーシー』を見…
4月に突入し、いわゆる「新生活」が始まった人もいるのではないだろうか。かく言う私もその1人で、職場自体は居心地がよく、まだ忙しくないのだが、いかんせん通勤が憂鬱である。ほんとうに電車に乗りたくない。そんな新社会人(なら…
第二十二回文学フリマ東京(日時:2016年5月1日)にて爽やかに新刊の出品をいたします。
先日のアカデミー賞について、記憶も鮮やかな人がまだまだ多いのではないだろうか。イニャリトゥが「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き今年も「レヴェナント:蘇りし者」で十二賞の最多ノミネートを獲得したこ…
劇団サンプルの最新公演『ひとりずもう』を観た。この作品の面白さと尽きせぬ魅力はおそらく、それが既成のジャンルに区分できないところにあるのだと思う。パンフレットには「テスト・サンプル05『ひとりずもう』」としか記述がないこ…
国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2016と題された「東京芸術見本市(Tokyo Performing Arts Market)」(通称TPAM)が2016年2月6日から14日まで開催された。その中で、TPAMショ…