問のZeroと1の間――範宙遊泳『われらの血がしょうたい』クロスレビュー
範宙遊泳の新作『われらの血がしょうたい』は桜木町駅近くにある横浜にぎわい座の地下2階にある、のげシャーレという小ホールで上演された。地下2階へは2機のエレベーターでのみ移動でき、階段では移動できない。1階から下へは地下…
範宙遊泳の新作『われらの血がしょうたい』は桜木町駅近くにある横浜にぎわい座の地下2階にある、のげシャーレという小ホールで上演された。地下2階へは2機のエレベーターでのみ移動でき、階段では移動できない。1階から下へは地下…
※『ヱクリヲvol.1』に『今を彩って生きる―「Free!」、終わらない物語―』という論考を掲載していて、それとこの文章は繋がるので、興味があればぜひ読んでみてください。 ――今年もまた、夏…
ある作品が「面白かった/面白くなかった」と言われる時、そこにはおそらく、いくばくかの割合でその作品が「わかった/わからなかった」ということが含意されている。では、「わかった/わからなかった」とは、何をもって言われるのか。…
ツイッターを触っている人たちの中には、近頃、 『SUSHI食べたい』 とコメントする、異様な人々を眼にしたことがあるのではないだろうか。実際 『SUSHI食べたい』 と検索すると、異様な数の結果が現れ、その熱気も伝わって…
「穴」という語を辞書で引いてみた。デジタル大辞泉の第一の定義は、穴を「反対側まで突き抜けている空間」としている。これには少し虚を突かれた。というのも、穴と言われて、私は第二の定義である「深くえぐりとられた所。くぼんだ所」…
ああ、これは何という風景なのだろう。白装束の役者たちが駆け回っている。あるものは扉を演じ、あるものは喰われる女を表現し、あるものは地獄の亡者、鬼を演じている。その中を一般の観客が通り抜けていく。それを外側から眺めている。…
あっはっはっ、なんだこれは 篠崎大悟が舞台上に現れた。その瞬間に男性客から爆笑が起こる。私も同様に笑ってしまう。あまりの衝撃にただただ笑うしかないのだ。 演劇ジャーナリストの徳永京子が責任者のProduce la…
三鷹の舞台に彼らがいた時、そこは確かに学校の屋上だったし、遠くて近いどこかの家のちゃぶ台を囲む団欒の場であったし、星のホールでもあり三鷹市芸術文化センター・「星」のホールでもあった。そこに地球のちーちゃんがいたこと、お月…
なかないで、毒きのこちゃんは劇団である。だけど劇場に留まらない劇団である。風みどり、王子スタジオ、高円寺の古着屋、阿佐ヶ谷の路上、twitter。今までに私がなかないで、毒きのこちゃんの公演を観たことのある場所である。…
「こんな風になるなんて!」 タイのカンパニー『Democrazy Theatre』と範宙遊泳のコラボレーションで出来上がった『幼女X』はなんとダンスピースだったのだ。舞台上には2人のタイ人の男がいる。彼らに役は与えられて…