【クロスレビュー】観賞する僕は(不)自由を求める――ロジェ・ベルナットの『春の祭典』(2015年12月12日於早稲田大学坪内逍遥記念演劇博物館展示企画《Who Dance?》関連イベント)
練習に来た学生たちの楽器を弾きならす音がとぐろを巻く学生会館地下1階の廊下を通り抜け、さらに深く折り返し階段を下った先を右に曲がったところに受付けはあった。最初はそれが受付けだとは気付かなかった、というのもポスターや看…
練習に来た学生たちの楽器を弾きならす音がとぐろを巻く学生会館地下1階の廊下を通り抜け、さらに深く折り返し階段を下った先を右に曲がったところに受付けはあった。最初はそれが受付けだとは気付かなかった、というのもポスターや看…
現在、早稲田大学演劇博物館で開催中の企画展示「Who Dance ? 振付のアクチュアリティ」(2016年1月31日まで開催)の関連イベントであるロジェ・ベルナットによる演出・振り付けの『春の祭典』に参加した。『春の祭…
範宙遊泳の新作『われらの血がしょうたい』は桜木町駅近くにある横浜にぎわい座の地下2階にある、のげシャーレという小ホールで上演された。地下2階へは2機のエレベーターでのみ移動でき、階段では移動できない。1階から下へは地下…
※『ヱクリヲvol.1』に『今を彩って生きる―「Free!」、終わらない物語―』という論考を掲載していて、それとこの文章は繋がるので、興味があればぜひ読んでみてください。 ――今年もまた、夏…
ある作品が「面白かった/面白くなかった」と言われる時、そこにはおそらく、いくばくかの割合でその作品が「わかった/わからなかった」ということが含意されている。では、「わかった/わからなかった」とは、何をもって言われるのか。…
ツイッターを触っている人たちの中には、近頃、 『SUSHI食べたい』 とコメントする、異様な人々を眼にしたことがあるのではないだろうか。実際 『SUSHI食べたい』 と検索すると、異様な数の結果が現れ、その熱気も伝わって…
「穴」という語を辞書で引いてみた。デジタル大辞泉の第一の定義は、穴を「反対側まで突き抜けている空間」としている。これには少し虚を突かれた。というのも、穴と言われて、私は第二の定義である「深くえぐりとられた所。くぼんだ所」…
ああ、これは何という風景なのだろう。白装束の役者たちが駆け回っている。あるものは扉を演じ、あるものは喰われる女を表現し、あるものは地獄の亡者、鬼を演じている。その中を一般の観客が通り抜けていく。それを外側から眺めている。…
あっはっはっ、なんだこれは 篠崎大悟が舞台上に現れた。その瞬間に男性客から爆笑が起こる。私も同様に笑ってしまう。あまりの衝撃にただただ笑うしかないのだ。 演劇ジャーナリストの徳永京子が責任者のProduce la…
三鷹の舞台に彼らがいた時、そこは確かに学校の屋上だったし、遠くて近いどこかの家のちゃぶ台を囲む団欒の場であったし、星のホールでもあり三鷹市芸術文化センター・「星」のホールでもあった。そこに地球のちーちゃんがいたこと、お月…